叱り方・ほめ方
何度言っても言うことを聞かない——。そんな毎日に疲れていませんか?
保育士として数百組の親子を見てきた経験から、伝わる声かけのコツをお伝えします。
なぜ何度言っても伝わらないのか
「何度言ったらわかるの!」という言葉、ついロにしてしまいますよね。でも実は、子どもが言うことを聞かないのには、ちゃんとした理由があります。
保育士として現場で見てきた経験から言うと、「言うことを聞かない子」はいません。「まだ理解できていない子」と「伝わっていない声かけ」があるだけです。
子どもの脳はまだ発達途中
「我慢する」「先のことを考える」という機能を担う前頭前野は、25歳ごろまで発達し続けます。子どもが衝動的に動いてしまうのは、脳の構造上、ある意味当然のことなのです。
NGな声かけ|これが伝わらない理由
「何度言ったらわかるの?」「早くして!」「ちゃんとしなさい!」——これらは子どもに何をすればいいか伝わっていません。「ちゃんと」が何を指すのか、子どもには見えないのです。
- 抽象的な言葉(「ちゃんと」「しっかり」)は避ける
- 否定形(「走らないで」)より肯定形(「歩こうね」)で伝える
- 感情的になった状態での声かけは逆効果になりやすい
- 一度に複数のことを指示しない
伝わる声かけ|すぐ試せる3つのコツ
-
目線を合わせてから話す
離れたところから声をかけても、子どもには届きにくいです。近くに行き、目線の高さを合わせてから話しかけましょう。 -
具体的に何をするか伝える
「片付けて」ではなく「おもちゃを箱に入れてね」。「早くして」ではなく「あと5分で出発するよ」のように、具体的な行動と時間を伝えます。 -
できたことをすぐほめる
小さなことでも「できたね!」と伝えることが、次の行動への意欲につながります。結果よりもプロセスをほめることが大切です。
年齢別の声かけのポイント
| 年齢 | 声かけのコツ |
|---|---|
| 0〜2歳 | 短い言葉・繰り返し・スキンシップを合わせる |
| 3〜5歳 | 理由を一言添える(「危ないから歩こうね」) |
| 小学生 | 子どもの気持ちを聞いてから話し合う |
声かけを変えてもすぐには変わらないことがあります。1週間続けて少し変わった、くらいのペースで見守ってください。子どもも、親も、少しずつ変わっていきます。
まとめ
伝わる声かけのポイントは「目線を合わせる」「具体的に伝える」「できたことをほめる」の3つです。今日からどれか1つだけ試してみてください。完璧じゃなくていい。試してみることが大切です。
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