【小学生】学校に行きたがらない|理由と親の対応・相談の目安|保育士が解説

小学生のお悩み:学校に行きたがらない

朝になると「おなかが痛い」と言う。玄関で泣いて動かない。理由を聞いても「なんとなく」としか言わない。「学校に行きたくない」と言われると、どきっとしますよね。行かせるべきか、休ませるべきか。毎朝の判断に迷い、大人のほうが追い詰められてしまうこともあります。このページでは、行き渋りの背景と、朝の対応、そして相談したほうがいい目安について、保育士・幼稚園教諭で三児の母の視点からまとめました。

このページで分かること

  • 🏫 行きたがらない背景にある、いくつかの理由
  • 🌅 朝、どう声をかけるか
  • 📚 低学年・中学年・高学年での見方の違い
  • 🙅 やらないほうがいい関わり方
  • 🌱 学校や相談窓口に相談する目安
保育士で三児の母がまとめました

「学校に行きたくない」という言葉は、どの学年でも出てきます。一時的なこともあれば、続くこともあります。理由をはっきり言える子もいれば、本人にもよく分からないこともあります。

まずお伝えしたいのは、この状態は、ご家庭の育て方のせいではないということです。そして、一人で判断しなくて大丈夫だということです。学校にも、地域にも、相談できる相手がいます。ここに書くことは、あくまで「だいたいの見方」です。育ちには大きな個人差がありますので、そのとおりでなくても、心配しすぎなくて大丈夫です。

こんな悩み、よく聞きます

「朝になると、おなかが痛いと言います。休ませると元気になるので、どう判断していいか分かりません」

「理由を聞いても『なんとなく』としか言わず、何が起きているのか分かりません」

「無理にでも行かせたほうがいいのか、休ませたほうがいいのか、毎朝迷います」

「長い休みのあとから、行きたがらなくなりました」

どれも、多くの家庭で聞かれる悩みです。判断に迷うのは、それだけ真剣に向き合っている証だと思います。

どうして、行きたがらないのか

理由は一つとは限りません。いくつかが重なっていることもあります。

生活の切り替わりで、負担を感じている

入学や進級のあと、長い休みのあと、行事の前後。生活が切り替わるタイミングは、子どもにとって負担が大きくなります。低学年ではとくに多く見られます。

疲れがたまっている

学校では、思っている以上に気を使って過ごしています。集団の中で我慢し、時間割にそって動く。その疲れが、朝の行き渋りとして出てくることがあります。

友だち関係で、気になることがある

中学年以降は、この理由が増えていきます。けんか、グループの中の気まずさ、言いにくい出来事。本人が話したがらないことも多く、家庭からは見えにくい部分です。

学習でつまずいている

授業が分からない、みんなの前で読むのがつらい、テストが不安。学習の困りごとが、行きたくない気持ちにつながることもあります。

本人にも、うまく説明できない

理由が一つに絞れない、言葉にできない、自分でもよく分からない。とくに低学年では、「なんとなく」「疲れた」としか言えないことがよくあります。

👩‍🏫 保育士メモ
子どもが不安定なとき、親も不安定になっていることがあります。これは順番がどちらということではなく、お互いに影響し合うものだと感じています。だからこそ、大人が一人で抱え込まないことが大切です。毎朝の判断を一人で背負っていると、どうしても余裕がなくなります。担任の先生に状況を伝えておくだけでも、気持ちが違ってきます。相談することは、心配しすぎではありません。

朝、どう対応するか

まずは、気持ちを受けとめることからです。「行きたくないんだね」と、一度そのまま受け取ってみてください。

理由を問い詰めすぎないことも大切です。本人が説明できないこともありますし、追及されると、かえって言えなくなることもあります。

朝の対応で、心がけたいこと
まず受けとめる…「行きたくないんだね」と、否定せずに一度受け取る。
問い詰めない…理由を聞き出そうとせず、話せるときを待つ。
体調を確かめる…熱や具合の悪さがある場合は、無理をさせない。
ハードルを下げてみる…「途中まで一緒に行く」「1時間目だけ」など、学校と相談できることもあります。
休んだ日を責めない…休んだこと自体を叱ると、次に言い出しにくくなります。
学校に伝えておく…続くようなら、担任の先生に状況を共有しておきましょう。

行かせるか休ませるかは、その日の状態によって変わります。一律の正解はありません。ただ、判断を毎朝ご家庭だけで背負う必要もありません。担任の先生に相談すると、登校の形について一緒に考えてもらえることがあります。

そして、休んだ日にどう過ごすかも気になるところですが、まずは休むことを優先して大丈夫です。責めたり、罰のように扱ったりしないほうが、次につながります。

学年別の見方

同じ行き渋りでも、学年によって背景が変わります。お子さんの学年に近いところを見てみてください。

低学年(1・2年生)の場合

入学後は、生活が大きく変わります。園より長い時間座り、時間割にそって動く。慣れるまでは、大人が思う以上に疲れるものです。連休や長期休みのあと、行事の前後に出やすくなります。

2年生でも、クラス替えや担任の交代で緊張する子がいます。「もう2年生だから」と励ますより、まず話を聞くことが先です。担任の先生に学校での様子を聞くと、「学校では元気に過ごしています」と分かって、気持ちが軽くなることもあります。

詳しくは、【小学1年生】学校生活・宿題・友だち関係まとめ【小学2年生】学校生活・友だち関係・学習習慣まとめをご覧ください。

中学年(3・4年生)の場合

この年代になると、理由が友だち関係や学習にあることが増えてきます。そして、本人が話したがらないことも増えます。

無理に聞き出そうとせず、話せるタイミングを待つことも必要です。ただ、友だち関係で繰り返し嫌なことをされている様子があるときは、様子を見すぎず、担任の先生に相談してください。

詳しくは、【小学3年生】学校生活・学習・友だち関係まとめ【小学4年生】小4の壁・心の変化・友だち関係まとめをご覧ください。

高学年(5・6年生)の場合

高学年では、理由が重なっていることも多くなります。友だち関係、学習、進学への不安。そして、この年代はとくに、説明したがらない子が増えます。

問い詰めるほど話さなくなることがあります。同じ空間で過ごす時間を持ちながら、話せるときを待つほうが合っていることもあります。必要に応じて、小学校での様子や支援について、中学校への引き継ぎを相談できる場合もあります。

詳しくは、【小学5年生】思春期の入り口・心と体の変化まとめ【小学6年生】思春期・中学準備・卒業までのまとめをご覧ください。

やらないほうがいいこと

行き渋りのときに、避けたい関わり方
理由を問い詰める…本人も説明できないことがあります。追及すると、かえって言えなくなります。
人格を否定する叱り方…「弱い」「情けない」といった言葉は、次に相談しにくくさせます。
ほかの子と比べる…「みんな行ってるよ」は、追い詰める言葉になることがあります。
休んだことを責める…休みを罰のように扱うと、次に言い出せなくなります。
家庭だけで抱える…長引くときは、学校や相談窓口に伝えてよい場面です。
できない約束をする…「今日行ったら明日は休んでいい」など、守れない約束は避けましょう。

こんなときは、相談を

次のようなときは、家庭だけで抱えず、早めに相談してください。

  • 行きたがらない状態が、長く続いている
  • 食欲や睡眠に、影響が出ている
  • 体調不良を訴えることが、増えてきた
  • 表情が沈んだままの日が続いている
  • 友だちから繰り返し嫌なことをされている様子がある
  • 毎朝の対応で、大人のほうが限界を感じている

相談先は、内容によって選べます。学校での様子や登校の形は担任の先生に、心の状態はスクールカウンセラーや自治体の教育相談窓口に、体調のことはかかりつけの小児科に相談できます。どこに相談していいか迷うときは、まず担任の先生に伝えてみるのも一つです。

早めに相談することは、心配しすぎではありません。気になったときが、相談していいタイミングです。

先輩ママ(我が家)はどうだった?

参考までに、我が家の話を。あくまで「我が家の場合」で、個人差が大きいことは、忘れないでくださいね。

入学してしばらく、帰ってきてすぐ寝てしまう日が続き、朝もぐずるようになった時期がありました。「学校が合わないのでは」と心配しましたが、担任の先生に聞いたら「学校ではとても元気ですよ」とのこと。慣れるまでの一時的なことだったようで、しばらくすると落ち着きました。

あのとき覚えているのは、聞いてよかった、ということです。家で見ている姿だけで判断していたら、もっと不安が大きくなっていたと思います。

学年が上がってからは、理由を話してくれないことが増えました。問い詰めても出てこないので、聞くのをやめて、一緒にごはんを食べる時間を大事にしました。しばらくして、ぽつりと話してくれたことがありました。待つのも一つなのだと思いました。

よくある質問

Q. 無理にでも行かせたほうがいいですか。
一律の正解はありません。その日の状態によって変わりますし、体調が悪いときは無理をさせないほうがよいこともあります。判断を毎朝ご家庭だけで背負わず、担任の先生に相談してみてください。登校の形について、一緒に考えてもらえることがあります。

Q. 休ませると元気になります。仮病でしょうか。
気持ちの負担が、実際に体の不調として出ることはあります。「嘘をついている」と決めつけないほうが安心です。ただ、体調不良を訴えることが増えている場合は、かかりつけの小児科にも相談してみてください。

Q. 理由を聞いても答えません。
本人にもうまく説明できないことがあります。問い詰めると、かえって言えなくなることも。無理に聞き出そうとせず、話せるときを待ちましょう。あわせて、担任の先生に学校での様子を聞いてみると、家庭では見えない一面が分かることがあります。

Q. どのくらい続いたら、相談すべきですか。
日数で決まるものではありません。長く続いている、食欲や睡眠に影響が出ている、表情が沈んだままといった様子があれば、そのときが相談のタイミングです。大人のほうが限界を感じているときも、相談していい場面です。

Q. 学校を休んだ日は、どう過ごさせればいいですか。
まずは休むことを優先して大丈夫です。休みを罰のように扱うと、次に言い出しにくくなります。過ごし方について迷うときは、担任の先生に相談すると、学習面も含めて一緒に考えてもらえることがあります。

Q. 親のほうが、毎朝つらくなってきました。
その気持ちも、とても自然なことです。毎日の判断を一人で背負い続けると、余裕がなくなります。学校やスクールカウンセラー、自治体の相談窓口には、保護者の相談もできます。大人が支えられることも、必要なことだと思います。

今日できること

  • 「行きたくないんだね」と、まず受けとめる
  • 理由を問い詰めず、話せるときを待つ
  • 担任の先生に、学校での様子を聞いてみる
  • 体調の様子を、あわせて確かめる
  • 休んだことを責めない
  • 登校の形について、学校に相談してみる
  • 大人自身も、相談できる相手を持つ

今日のポイント

🏫 まず「行きたくないんだね」と受けとめる
🤫 理由を問い詰めず、話せるときを待つ
📞 担任の先生に様子を聞くだけでも、見え方が変わる
🙅 比べない、責めない、人格を否定しない
🌱 長引くとき、大人がつらいときは、相談していい

まとめ

  • 行き渋りの理由は一つとは限らず、重なっていることもある
  • 低学年は生活の切り替わり、中学年以降は友だちや学習が背景に増える
  • まず気持ちを受けとめ、理由を問い詰めすぎない
  • 行かせるか休ませるかに、一律の正解はない
  • 担任の先生に様子を聞くと、家庭では見えない一面が分かることも
  • 長引くとき、大人が限界を感じるときは、早めに相談していい

毎朝の判断は、本当に消耗します。でも、それを一人で背負う必要はありません。学校にも、地域にも、相談できる相手がいます。うまくいかない日があっても大丈夫。お子さんのことも、大人自身のことも、大切にしてくださいね。

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参考・情報源

この記事は、以下の公的機関などの情報を参考に、保育士・幼稚園教諭で三児の母である運営者の経験を交えて作成しています。教育相談や支援に関する最新の情報は、各機関の公式サイトや、通学先の学校・お住まいの自治体でご確認ください。

  • 文部科学省(不登校への支援・教育相談・いじめ対応に関する情報)
  • こども家庭庁(子どもの健康・相談支援に関する情報)
  • 厚生労働省(子どもの睡眠・健康に関する情報)
  • 通学先の学校・お住まいの自治体の教育相談窓口 ほか

🌱 安心メッセージ

毎朝の判断を、一人で背負わなくて大丈夫です。
迷うのは、それだけ真剣に向き合っている証です。
学校にも、地域にも、相談できる相手がいます。
完璧な親よりも、機嫌よくいる親のほうが、子どもは安心できます。
お子さんのことも、あなた自身のことも、大切にしてくださいね。

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このブログを書いている人
保育士・幼稚園教諭の資格保有|保育・幼稚園歴10年以上|3児の母

大学で心理学を履修後、教育学部を経て保育士・幼稚園教諭になりました。心理学×教育の考えを元に育児の悩みに向き合っています。保育園と幼稚園の両方で出会ったたくさんの親子と、我が家の毎日から学んだ「今日から試せること」をお届けします。

※本記事は一般的な子育て情報であり、専門的な相談に代わるものではありません。心身の状態や登校のことでご心配があるときは、学校の担任・養護教諭・スクールカウンセラー・自治体の教育相談窓口・かかりつけの小児科にご相談ください。

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