生後9ヶ月。はいはいで動きまわり、つかまり立ちやつたい歩きを始める子も出てきて、遊びの世界がぐんと広がる時期です。しぐさをまねしたり、喃語がにぎやかになったり、手づかみ食べが始まったり。このページでは、生後9ヶ月の赤ちゃんとの、やさしいふれあい方を10、それぞれ「なぜいいのか」も添えてご紹介します。赤ちゃんの様子とお母さんの体調を大切にしながら、無理なく遊びを楽しんでくださいね。発達や生活リズム全般は、【生後9ヶ月】発達・睡眠・生活リズムまとめもあわせてご覧ください。
生後9ヶ月のふれあいは、「動く」「手を使う」「やり取りする」楽しさが、さらに広がります。はいはいで追いかけっこをしたり、積んだり崩したり、喃語でおしゃべりを返したり。この時期の赤ちゃんの、やってみたい気持ちを、そっと後押しする関わりがおすすめです。ただ、赤ちゃんはまだ疲れやすい時期でもあります。機嫌や表情を見ながら、無理のない範囲で楽しみましょう。
動きと体で触れ合う
1. はいはいトンネル・追いかけっこ
はいはいで動く赤ちゃんの少し先で、「おいで」「まてまて〜」と声をかけたり、大人が両手両足でトンネルを作って、くぐらせたり。全身を使って動く遊びは、この時期にぴったり。危険なものを取り除いた、安全な場所で、のびのび楽しみましょう。
💛 なぜいいの? 自分の力で進む楽しさを、親子で一緒に味わえます。
2. つかまり立ち・つたい歩きを見守る遊び
つかまり立ちを始めた子には、安定した低めの台や、ソファのそばで、立った先に、お気に入りのおもちゃを置いてみましょう。赤ちゃんが、自分から手を伸ばすのを、そばで見守ります。無理に立たせたり、練習させたりする必要はありません。まだ不安定なので、必ず近くで見守り、周りの安全を整えて。
💛 なぜいいの? 立った姿勢で見る景色や、手を伸ばす動きを、一緒に楽しめます。
手と指を使って触れ合う
3. 積む・崩す遊び
やわらかい積み木や、軽いカップを、大人が積んで見せて、赤ちゃんが、崩すのを楽しみましょう。この時期は、「崩す」のが大好き。自分で積むのは、もう少し先ですが、崩す面白さを、たっぷり味わえます。口に入らない大きさのものを選んでください。
💛 なぜいいの? 崩す動きと、その変化を見ることを、繰り返し楽しめます。
4. 入れる・出す遊び
口の広い容器に、大きめのブロックやボールを、入れたり、出したり。「ポットン」と落ちる音や、感覚を楽しみます。指先が器用になり、ねらった場所に入れようとする姿も。口に入らない、大きめのものを選びましょう。
💛 なぜいいの? 入れる・出すの繰り返しを、集中して楽しめます。
5. 引っぱる・取り出す遊び
箱に、大きめのハンカチやガーゼを、ゆるく詰めて、赤ちゃんが、次々に引っぱり出せるように。引っぱると出てくる面白さに、夢中になります。長い布や、細いひも状のものは、首や指に巻きつく危険があるため使わず、口に入れないよう、そばで見守りましょう。
💛 なぜいいの? 引っぱる動きと、「出てくる」発見を、繰り返し楽しめます。
まねっこ・やり取りで触れ合う
6. バイバイ・パチパチ・まねっこ遊び
「バイバイ」「パチパチ」「ばんざーい」を、大人が笑顔で、ゆっくりやって見せましょう。この時期は、大人のしぐさを、まねする子もいます。まだまねしなくても大丈夫。毎日、繰り返し見せているうちに、あるとき、ふいにやってくれることがありますよ。
💛 なぜいいの? しぐさをまねるやり取りを、親子で楽しめます。
7. 「ちょうだい・どうぞ」遊び
おもちゃを差し出して「どうぞ」、受け取ったら「ちょうだい」。物を渡したり、受け取ったりする、やり取りを楽しみましょう。この時期は、渡すのが、少し上手になる子も。やり取りそのものを、楽しんでください。
💛 なぜいいの? 人と物をやり取りする、「一緒に遊ぶ」楽しさを味わえます。
8. 喃語・おしゃべりのやり取り
赤ちゃんが「まんま」「ばーばー」などの喃語を出したら、同じようにまねして返したり、「そうだね」と応えたり。声のキャッチボールを楽しみましょう。赤ちゃんが、何かを見たり指さしたりしたときは、「わんわんだね」と、その気持ちに応えてあげると、うれしいやり取りになります。
💛 なぜいいの? 声や気持ちに応えてもらう、やり取りの楽しさが広がります。
発見・言葉で触れ合う
9. おもちゃを隠して「どこかな?」
赤ちゃんが見ている前で、おもちゃを、布や箱で隠して「どこかな?」。9ヶ月ごろは、隠れたものを、自分で探そうとする子が増えます。見つけたら、「あった!」と一緒に喜びましょう。
💛 なぜいいの? 見えなくなったものを探す遊びを、繰り返し楽しめます。
10. 絵本・歌・体をさわるふれあい
厚紙などの丈夫な絵本を、一緒にめくったり、絵を指さしたり。「あたま・かた・ひざ」など、体に触れる手あそび歌も、この時期にぴったりです。動きの多い遊びのあいまに、絵本や歌で、ゆったりふれあう時間も、大切にしましょう。
💛 なぜいいの? 絵本や歌、スキンシップで、穏やかなふれあいを楽しめます。
保育士おすすめ「まずはこれから」
迷ったら、気になる遊びから試してみてください。順位や優劣があるわけではありません。赤ちゃんの興味や、その日の機嫌に合わせて、選べば十分です。
★★★★★ ① はいはいトンネル・追いかけっこ
★★★★★ ② つかまり立ち・つたい歩きを見守る
★★★★★ ③ 積む・崩す
★★★★★ ④ 入れる・出す
★★★★★ ⑤ 引っぱる・取り出す
★★★★★ ⑥ バイバイ・パチパチ・まねっこ
★★★★★ ⑦ ちょうだい・どうぞ
★★★★★ ⑧ 喃語・おしゃべり
★★★★★ ⑨ 「どこかな?」
★★★★★ ⑩ 絵本・歌・体をさわるふれあい
この時期、赤ちゃんが、何かを見たり指さしたりして、大人の顔を見ることがあります。「あれを見て」「一緒に見たい」という気持ちを、視線や声、手の動きで、伝えようとしているのですね。こうした気持ちに、「わんわんだね」と大人が応えていく経験は、共同注意につながる、大切な育ちの一つです。まだ、はっきりした指さしがなくても、心配いりません。赤ちゃんが見ているものに、言葉を添えていくことで、一緒に見る、一緒に楽しむ経験を、少しずつ重ねていけますよ。
パパにもおすすめ
後追いや人見知りが続くと、「お母さんでないとダメ」という時期もあります。でも、パパが遊びに関われないわけではありません。はいはいトンネル、積む・崩す、絵本、バイバイのまねっこなど、この記事の遊びを、一つずつ、パパの担当にしていくのがおすすめです。パパならではの声かけや、少し大きなリアクションを楽しむ子もいます。毎日のふれあいを、少しずつ積み重ねていきましょう。ただし、「高い高い」のような、高く持ち上げたり激しく揺らしたりする遊びは、まだ避けましょう。あせらず、赤ちゃんのペースで、関わり続けることが大切です。
赤ちゃんの「もう疲れたよ」のサイン
楽しくても、赤ちゃんは、大人より早く疲れることがあります。次のような様子が見られたら、遊びをいったん休んで、静かに過ごしてみましょう。
- 目をそらす、視線を合わせなくなる
- あくびをする
- ぐずりはじめる
- 体をそらす、のけぞる
ふれあう時間は、どれくらい?
「何分くらい遊べばいいの?」と気になる方もいますが、決まった時間はありません。数分のふれあいでも、赤ちゃんが楽しんでいれば十分です。赤ちゃんの機嫌や体調を見ながら、無理のない範囲で楽しみましょう。長い時間遊ぶことよりも、赤ちゃんと大人が、心地よく過ごせることを大切にしてくださいね。
今日、1つだけやるなら
もし今日、1つだけ選ぶなら、赤ちゃんが見ているものや、指さしたものに、言葉を添えて応えてあげてください。「わんわんだね」「あった!」と、気持ちを受けとめて返すだけ。気持ちが通じた、といううれしさが、赤ちゃんの表情に広がります。特別な準備は、いりません。今日のふれあいは、それだけでも十分です。
気をつけたいこと(やりすぎ注意)
楽しいふれあいでも、赤ちゃんの負担にならないよう気をつけましょう。長時間、刺激を続けること、大きすぎる音、激しい動きは避けてください。特に、赤ちゃんの体を激しく揺さぶることは、絶対にやめましょう。また、「高い高い」のような、高く持ち上げたり激しく揺らしたりする遊びは、まだ避けましょう。この時期は、指でつまむのが上手になり、小さなものを口に入れやすくなります。誤飲を防ぐため、赤ちゃんの口に入る大きさのものや、壊れやすいもの、長い布・ひも状のものは、使わないでください。はいはいや、つかまり立ち遊びのときは、目を離さず、周囲に、かたいものや危険なものがないか確認してください。寝かせるときは、平らで安全な寝床に、あお向けにしましょう。
よくある質問
Q. つたい歩きを、させたほうがいいですか。
無理にさせる必要はありません。つたい歩きを始める時期には、その子らしさがあります。はいはいや、つかまり立ちで、たっぷり体を動かすうちに、自然と力がついていきます。赤ちゃんが、自分から動こうとするのを、そばで見守ってあげてください。
Q. 後追いがひどくて、遊ぶ余裕がありません。
後追いが強く見られるのも、成長の一つです。無理にたくさん遊ばなくても大丈夫。抱っこしたまま、絵本を読んだり、歌ったりするだけでも、立派なふれあいです。おんぶで、家事をしながら過ごすのも、一つの方法ですよ。
Q. 知育おもちゃは、必要ですか。
特別な知育おもちゃがなくても大丈夫です。積む、崩す、入れる、引っぱる、といった、シンプルな遊びでも十分楽しめます。空き容器や、布など、身近なもので楽しめます。お母さんやお父さんと一緒に遊ぶ時間そのものも、大切な経験ですよ。
生後9ヶ月の遊びで育つ力
この時期の遊びには、さまざまな経験が詰まっています。つたい歩きや、はいはいでは、体を動かす経験。積む・崩す・入れる遊びでは、手指を使う経験。バイバイや、喃語のやり取りでは、気持ちを通わせる経験。「どこかな?」遊びでは、見えなくなったものを探す経験。どれも、特別な教材がなくても、毎日のふれあいの中で楽しめます。焦らず、赤ちゃんのペースで、一緒に楽しんでくださいね。
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・【生後10ヶ月】発達・睡眠・生活リズムまとめ(次の月齢へ)
※このほか「つたい歩き」「手づかみ食べ」「ことばの発達」などのお悩み・情報記事も、順次お届けしていきます。
※本記事は一般的な子育て情報です。ふれあいは、赤ちゃんの体調やお母さんの体調に合わせて、無理のない範囲で楽しんでください。ご心配なことがある場合は、かかりつけの小児科、自治体の子育て相談窓口にご相談ください。

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