【生後9ヶ月・冬】寒さ対策・服装・暖房のポイント

生後9ヶ月・冬の過ごし方

生後9ヶ月ごろは、はいはいが上達し、つかまり立ちやつたい歩きで、活発に動く時期です。一方で冬は、寒さや乾燥、感染症にも気をつけたい季節。このページでは、生後9ヶ月ごろに冬を迎える赤ちゃん(およそ3月〜5月生まれ)の、冬の過ごし方を、保育士・幼稚園教諭で三児の母の視点からまとめました。発達や生活リズム全般は、【生後9ヶ月】発達・睡眠・生活リズムまとめもあわせてご覧ください。

保育士で三児の母がまとめました

冬のお世話でいちばん大切なのは、「冷やさない」ことと「あたためすぎない」ことのバランスです。寒いからと厚着させすぎると、かえって汗をかいて体調を崩すこともあります。この時期は、外出や、上の子から風邪をもらう機会が増え、冬は感染症も流行しやすいので、予防も大切です。動きが活発になり、暖房器具やコードへの接近にも注意したい時期。ポイントを、順番にお伝えします。

室温・湿度の目安(一覧)

項目冬の目安
室温20〜23℃をひとつの目安に、赤ちゃんの様子を見て調整
湿度50〜60%程度を目安に、乾燥しすぎないよう調整
服装大人と同じくらいを目安に、背中を触って調整
暖房使ってOK。あたためすぎ・乾燥・換気に注意
加湿暖房とセットで。タンクは清潔に

生後9ヶ月の冬の服装の目安

基本は、大人と同じくらいを目安にしながら、赤ちゃんの背中や胸を触って、暑さ・寒さを確認して調整しましょう。寒そうだからと、何枚も重ねるより、この「背中チェック」を目安にするほうが、安全です。はいはいや、つたい歩きで、よく動く時期なので、動きやすさも大切。着ぶくれさせず、動きを妨げない服装にしましょう。寝るときの着せすぎ・かけすぎには特に注意し、掛け布団が顔にかかると窒息の危険もあるので、軽い布団を選び、かけすぎないようにしましょう。

状況服装の目安
室温20〜23℃肌着+長袖のロンパースや、動きやすい上下
暖房がよく効いている着せすぎに注意(1枚脱がせる)
外出時室内より1枚多め+防寒着。暖かい室内では脱ぐ

迷ったら、背中チェック
赤ちゃんの背中や胸を触ってみる → 
・汗ばんでいたら「暑い」サイン → 1枚脱がせる
・背中や胸が冷たく感じる場合は、冷えすぎていないか確認 → 1枚足す
手足の冷たさだけで判断せず、背中や胸のあたたかさ、赤ちゃんの機嫌や様子も合わせて確認しましょう。

👩‍🏫 保育士メモ
冬は、園でも「手が冷たいので、寒そうなんです」というご相談を、本当によく受けます。でも、手先や足先は、もともと冷たく感じやすい場所です。手が少し冷たくても、背中や胸があたたかく、機嫌よく過ごせていれば、あわてなくて大丈夫なことが多いんですよ。寒さを確かめるときは、手足だけでなく、背中や胸の様子も見てあげてくださいね。

保温と「着せすぎ」の両方に注意

赤ちゃんは、体温調節がまだ十分ではなく、寒さの影響を受けやすい一方で、厚着させすぎると、体に熱がこもってしまうこともあります。着せすぎると、体に熱がこもって、体温が上がりすぎることがあります。汗をかいて、かえって体を冷やしたり、あせもができたりする原因にもなります。あたたかさの確認は、背中や胸に手を当ててみること。汗ばんでいたら1枚脱がせ、冷たく感じる場合は、室温や服装、赤ちゃんの様子も見ながら、調整します。「大人より1枚多く」といった枚数の目安よりも、背中を触って確認することを優先すると、迷いにくくなりますよ。

寒い季節は、「冷やしたら風邪をひくのでは」と、心配でたまらなくなりますよね。その気持ちは、赤ちゃんを大切に思うからこそ。でも、あたためることに一生懸命になりすぎて、お母さんが疲れてしまっては、元も子もありません。数字(室温・湿度)と、背中チェック。この2つを目安にすれば、大丈夫です。あまり気を張りすぎず、お母さん自身も、あたたかくして過ごしてくださいね。

暖房・加湿器の使い方(換気も忘れずに)

冬の暖房は、我慢せず使ってOKです。ただし、あたためすぎと、乾燥に注意。室温は20〜23℃をひとつの目安にしましょう。石油ストーブやファンヒーターを使う場合は、赤ちゃんが触れないようガードを付け、一酸化炭素中毒を防ぐため、換気も忘れないようにしましょう。特に、はいはいや、つたい歩きで動きまわる子は、暖房器具に近づくことがあるので、ガードが欠かせません。乾燥を防ぐため、加湿器や濡れタオルで、湿度が下がりすぎないように調整します。加湿しすぎも、カビやダニの原因になるので、注意してください。加湿器は、清潔に保つことも大切です。タンクの水は継ぎ足さず、毎日新しい水に入れ替え、説明書に従って定期的にお手入れしましょう。また、加湿器や、電気ケトル、暖房器具などは、赤ちゃんが触れたり、コードを引っぱったりしないよう、置き場所に注意してください。そして、見落としがちなのが換気です。暖房を使う日は、定期的に、短時間、窓を開けて換気すると、空気を入れ替えられます。換気のときは、赤ちゃんに冷たい風が直接当たらないよう、注意してください。

乾燥・肌ケア

冬は空気が乾燥して、デリケートな赤ちゃんの肌は、すぐカサカサになります。よだれや鼻水も、肌荒れの原因になります。お風呂上がりは、肌が乾燥する前に、早めに、赤ちゃん用の保湿剤を、全身にたっぷり塗ってあげると、乾燥を防ぎやすくなります。離乳食が進むと、口のまわりに食べ物がつき、荒れやすくなります。食後は、やさしく拭いて、保湿を。はいはいで、ひざや手のひらが乾燥することもあるので、気になるところは、こまめに保湿を。乾燥がひどい、赤みやかゆみが続く場合は、早めに小児科や皮膚科に相談してください。

冬に気をつけたい感染症対策

生後9ヶ月ごろは、外出や人との接触が増えたり、上の子どもから感染症をもらったりする機会も増えてきます。冬は、RSウイルスやインフルエンザ、ノロウイルスなどの感染症が流行しやすい時期です。また、この頃は、6〜18ヶ月ごろに多い突発性発疹も、知っておきたい病気のひとつです。感染症を防ぐ基本は、家族みんなの手洗いです。外から帰ったら、赤ちゃんに触れる前に、必ず手を洗ってください。上のお子さんがいる家庭は、帰宅したら、手洗いと着替えをしてから、赤ちゃんに触れると安心です。家族が風邪気味のときは、赤ちゃんとの接触を減らし、ほかの家族が抱っこを代わる、といった工夫も有効です。家族に、嘔吐や下痢の症状があるときは、赤ちゃんへの感染にも注意しましょう。人混みや、体調の悪い人との接触は、できるだけ避けましょう。

発熱したときは、体温の数字だけでなく、機嫌、意識、呼吸、水分がとれているか、おしっこの量など、全身の様子を確認しましょう。ぐったりしている、呼びかけへの反応が悪い、呼吸が苦しそう、水分がとれない、けいれんがあるなどの場合は、早めに医療機関へ相談してください。「いつもと違う」と感じたときも、かかりつけの小児科に相談しましょう。

冬のお風呂で、気をつけること

冬のお風呂は、湯冷めに注意しましょう。脱衣所や浴室が寒いと、赤ちゃんの体が冷えてしまいます。お風呂に入る前に、脱衣所をあたためておく、浴室にシャワーで湯気を立てておく、といった工夫で、寒暖差をやわらげられます。お湯の温度は、ぬるめ(38〜40度くらい)にして、長湯は避けましょう。お風呂上がりは、手早く体を拭き、できるだけ早めに保湿をして、すぐに服を着せてあげてください。つかまり立ちや、つたい歩きをする子は、浴室で滑らないよう、目を離さず、そばで見守りましょう。浴槽の残し湯は、事故を防ぐため、抜いておくと安心です。

生後9ヶ月の冬のお散歩のポイント

気温が極端に低い日や、風の強い日は、無理をせず、お家で過ごしましょう。お出かけは、日中の、比較的あたたかい時間帯を選んで、10〜20分程度の短時間から始めるのがおすすめです。抱っこひもやベビーカーでは、防寒ケープを活用し、暖かい室内に入ったら脱がせて、体温を調整してあげてください。寒さや風の強い日は無理をせず、赤ちゃんの様子を見ながら、短時間から始めましょう。この時期は、外の景色や、動くものに、興味を示すようになります。短時間でも、外の空気に触れるのは、良い刺激になりますよ。

冬の離乳食のポイント

冬に離乳食を進める場合、食材や、おかゆが、冷めやすい季節です。適温に冷ましてから、冷たくなりすぎないうちに、食べさせてあげてください。作り置きや冷凍したものは、しっかり加熱してから、適温に冷まして。冬は、野菜が甘くなる季節でもあります。旬の野菜(大根、にんじん、かぶ、白菜など)を、やわらかく煮て、素材の味を楽しませてあげるのも、おすすめです。この時期は、手づかみ食べを楽しむ子も増えます。やわらかく煮た野菜のスティックなどを、食べやすい温度に冷まし、月齢に合った大きさ・やわらかさにして、そばで見守りながら食べさせてあげましょう。作った離乳食は、長時間放置せず、加熱や、食器の清潔にも気をつけてください。3回食が進んでも、母乳やミルクも、まだ大切です。無理せず、その子のペースで進めてくださいね。

先輩ママ(我が家)はどうだった?

我が家で、冬に思い出すのは、一人目のときの失敗です。「寒くしたらかわいそう」という一心で、つい厚着をさせていました。ところが、抱っこして背中を触ると、汗ばんでいることが多かったんです。あたためているつもりが、逆に、汗で冷やす原因になっていたんですね。それ以来、見た目ではなく、背中を触って確認するようになりました。手足ではなく、背中や胸を見る。それが、我が家の冬の合言葉です。

冬によくある質問

Q. 手足が冷たいけど、室内でも靴下は履かせた方がいい?
室内で、赤ちゃんが快適そうにしていれば、必ずしも履かせる必要はありません。背中や胸があたたかく、機嫌よく過ごせていれば、あわてなくて大丈夫です。フローリングが冷たいときや、外出時には、履かせても構いません。はいはいや、つたい歩きのときは、滑り止めのついたものだと安心です。様子を見て、選んであげてください。

Q. 加湿器がない場合は、どうすればいいですか。
洗濯物を室内に干す、濡らしたタオルを安全な場所に干す、といった方法でも加湿できます。暖房を使いすぎないことも、乾燥対策になります。加湿しすぎると、結露やカビの原因になるので、湿度計も見ながら調整しましょう。

Q. 赤ちゃんの鼻水が止まりません。
冬は、乾燥や、風邪などの影響で、鼻水が増えることがあります。赤ちゃんは、自分で鼻をかめないので、鼻水で苦しそうなときは、鼻吸い器を使って、取ってあげましょう。鼻水が長く続くときや、機嫌が悪い、母乳やミルクの飲みが悪い、眠れない、呼吸が苦しそう、発熱があるといったときは、小児科に相談してください。

Q. 寝返りやはいはいで、布団をはいでしまいます。冷えませんか。
よく動く子は、布団をはいで、体が冷えることがあります。スリーパーは、布団の代わりではなく、寝冷え対策として使うと安心です。サイズの合った、顔にかからないものを選び、着せすぎにならないよう、室温や寝具との組み合わせにも注意しましょう。寝る場所の周りに、やわらかいものを置かないことも大切です。

Q. 暖房は、一晩中つけっぱなしでもいいですか。
夜中に室温が下がりすぎる場合は、暖房を使って、冷え込みを防ぐ方法もあります。その際は、あたためすぎと乾燥に注意し、加湿もセットで行いましょう。電気毛布や湯たんぽは、低温やけどや、体に熱がこもる心配があるため、赤ちゃんには避けてください。

Q. 冬に、突発性発疹になりました。どうすれば?
突発性発疹は、冬に限った病気ではありませんが、高い熱が数日続いたあと、熱が下がって発疹が出る病気です。多くは自然に回復しますが、発熱中は赤ちゃんの様子をよく観察しましょう。ぐったりする、けいれん、水分がとれないときは、すぐに受診を。心配なときは、かかりつけ医に相談しましょう。

今日できること(冬のお世話チェック)

  • 室温が20〜23度になっているか確認した
  • 湿度計を見て、50〜60%くらいか確認した(加湿器の水を新しいものに入れ替えた)
  • 数分だけ、窓を開けて換気をした
  • 赤ちゃんの背中を触って、汗ばんでいないか見た
  • お風呂や着替え・食後に、保湿剤を塗った
  • 赤ちゃんに触れる前に、手を洗った
  • 暖房器具やコードが、赤ちゃんの手の届かない場所にあるか確認した

冬は、感染症や寒さで、外出がためらわれ、お母さんが、お家にこもりがちになります。赤ちゃんと二人きりの時間が長くなると、気持ちが塞ぐこともありますよね。それは、とても自然なことです。無理に外に出なくてもいいですが、電話やメッセージで、誰かとつながったり、窓から外を眺めたり、温かい飲み物を飲んだり。小さな気分転換で、心が軽くなることもあります。お母さんの心の健康も、赤ちゃんと同じくらい、大切ですよ。

生後9ヶ月の冬に、あると便利なグッズ

冬の赤ちゃんとの生活で、我が家で役立ったものです。

  • 温湿度計(室温と湿度をひと目で確認)
  • 加湿器(乾燥対策に/赤ちゃんが触れない場所に置き、タンクは清潔に)
  • 赤ちゃん用の保湿剤・ワセリン(毎日のケアに)
  • ベビースリーパー(寝冷え対策に。室温に合わせ、着せすぎに注意)
  • 防寒ケープ(抱っこひも・ベビーカーの外出に)
  • 鼻水吸引器(冬に多い、鼻づまり対策に)
  • ベビーゲート(はいはい・つたい歩きの時期に。暖房器具・段差・キッチンへの接近を防ぐ)

※具体的な商品は、お使いの環境やお好みに合わせて選んでください。

まとめ

  • 冷やしすぎにも、着せすぎにも注意。背中チェックで調整する
  • 室温・湿度は目安として、様子を見ながら調整。暖房・加湿・換気をセットで
  • 動きが活発な時期。暖房器具・コードは、手の届かない場所に
  • 冬は感染症が流行しやすい季節。家族の手洗いなど、できる範囲で予防する
  • 発熱したときは、体温だけでなく、機嫌・呼吸・水分・おしっこなど全身の様子を確認する

冬は心配が多い季節ですが、室温・服装・保湿・感染症対策を意識すれば、安心して過ごせます。赤ちゃんだけでなく、お母さん自身も、あたたかくして休んでくださいね。

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このブログを書いている人
保育士・幼稚園教諭の資格保有|保育・幼稚園歴10年以上|3児の母

大学で心理学を履修後、教育学部を経て保育士・幼稚園教諭になりました。心理学×教育の考えを元に育児の悩みに向き合っています。保育園と幼稚園の両方で出会ったたくさんの親子と、我が家の毎日から学んだ「今日から試せること」をお届けします。

※本記事は一般的な子育て情報であり、専門的な相談に代わるものではありません。発熱や体調不良、離乳食・食物アレルギーのご心配があるときは、かかりつけの小児科、自治体の子育て相談窓口にご相談ください。

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