「あと5分」がいつまでも終わらない。声をかけても、画面から目を離さない。スマホを持たせるべきか迷っている。ゲームやスマホ、動画との付き合い方は、今の子育てで避けて通れない悩みです。取り上げればけんかになり、放っておけば時間が延びていく。どう線を引けばいいのか、迷いますよね。このページでは、家庭でのルールの決め方と、安全面で伝えておきたいことを、保育士・幼稚園教諭で三児の母の視点からまとめました。
このページで分かること
- 📱 ルールを決めるときの考え方
- 🕐 時間が守られないときの工夫
- 🔒 安全のために伝えておきたいこと
- 📚 低学年・中学年・高学年での見方の違い
- 🌱 心配なときの相談先
この悩みは、昔の子育てにはなかったものです。だからこそ、正解が見えにくく、家庭ごとの判断も分かれます。
私が感じているのは、年齢が小さいうちほど、ある程度のルール決めが必要だということです。そして、年齢が上がるほど、あとから制限するのは難しくなります。早いうちに形を作っておけると安心です。ここに書くことは、あくまで「だいたいの見方」です。ご家庭の状況によって、合う形は違います。
こんな悩み、よく聞きます
「『あと5分』が、いつまでも終わりません」
「取り上げるとけんかになり、毎日それでもめています」
「スマホを持たせるべきか、周りと比べて迷っています」
「オンラインで知らない人とやり取りしていないか、心配です」
どれも、多くの家庭で聞かれる悩みです。ご家庭の方針が甘いわけではありません。
ルールは、一緒に決めるほうが守られやすい
大人が一方的に決めたルールは、守られにくいものです。とくに中学年以降は、なぜ必要かを一緒に話し合ったほうが、納得して守れることが多くなります。
ただ、年齢が小さいうちは、大人がある程度決めることも必要です。すべてを子どもに委ねると、線引きが難しくなります。年齢に応じて、決め方を変えていけるといいですね。
家庭のルールで、決めておきたいこと
時間…1日どのくらいか。平日と休日を分ける家庭もあります。
使う順番…宿題や翌日の準備のあと、など。
使わない時間帯…「何時以降は使わない」「寝室に持ち込まない」。睡眠に関わる部分です。
使う場所…低学年のうちは、大人の目が届く場所のほうが安心です。
課金…オンラインゲームの課金について、使い始める前に決めておきます。
困ったときの約束…怖いことや困ったことがあったら、すぐ大人に言う。
決めたことは、家庭の約束として続けましょう。そして、できない約束はしないこと。「今日だけ」が続くと、ルールそのものが意味を持たなくなります。
時間が守られないときは
「あと5分」が終わらないのは、よくあることです。ゲームには、区切りのいいところまで進めたいという事情もあります。
時間で区切るのが難しい場合は、「この試合が終わったら」「このステージまで」と、内容で区切るほうがうまくいくこともあります。あらかじめ、どこで終わるかを本人に決めさせておくのも一つです。
また、終わりの時間だけを伝えるより、「あと10分だよ」と予告を入れると、切り替えやすくなる子もいます。
それでも守れない日は出てきます。毎回けんかになるようなら、ルールそのものが今の生活に合っていないのかもしれません。責め合いになる前に、一度一緒に見直してみましょう。
👩🏫 保育士メモ
年齢が小さいうちほど、ある程度のルール決めは必要だと感じています。そして、年齢が上がるほど、あとから制限するのは難しくなります。幼いころからスマホに触れる機会が多いことについては、あとから振り返って大切だったと感じる部分です。今から始めても遅くはありません。ただ、取り上げることだけで解決しようとすると、隠れて使うようになることもあります。話し合って決めるほうが、結果的にうまくいくことが多いように思います。
安全のために、伝えておきたいこと
時間の管理と同じくらい大切なのが、安全のことです。スマホを持っていなくても、ゲーム機やタブレットを通じて、外の人とつながる機会があります。
- 知らない人とやり取りしない。ネットで知り合った人と会わない
- 名前・学校名・住んでいる場所・写真などの個人情報を送らない
- 一度送った写真や文章は、削除しても相手に保存されたり、スクリーンショットで残ったりする可能性がある
- 友だちの写真や動画を、本人の許可なく送ったり投稿したりしない
- 文字だけでは気持ちが伝わりにくく、誤解が生まれやすい
- 怖いことや困ったことがあったら、すぐに大人に言う
フィルタリングや使用時間の設定も、家庭で相談して決められるといいですね。
そして、いちばん大切なのは、困ったときに親に見せられる関係です。「怒られるから言えない」となると、トラブルが大きくなってから分かることになります。「困ったら見せてね」と、あらかじめ伝えておきましょう。
睡眠への影響
6〜12歳では、1日9〜12時間の睡眠が推奨されるという目安もあります。ただし、必要な睡眠時間には個人差があります。
夜遅くまでの使用や、友だちとのやり取りは、睡眠に影響します。「何時以降は使わない」「寝室に持ち込まない」といったルールは、この点でも大切です。
朝どうしても起きられない状態が続く場合は、寝る前の過ごし方や就寝時間を振り返ってみてください。それでも気になる状態が続く場合は、かかりつけ医へ相談しましょう。
学年別の見方
低学年(1・2年生)の場合
この年代は、大人が決めたルールを一緒に確認する形が中心です。使う場所を大人の目が届くところにする、時間や順番を決める。入学や進級を機に、家庭のルールを見直してみるのもいいですね。
詳しくは、【小学1年生】学校生活・宿題・友だち関係まとめ、【小学2年生】学校生活・友だち関係・学習習慣まとめをご覧ください。
中学年(3・4年生)の場合
ゲーム機やタブレットを通じて、外の人とつながる機会が出てきます。課金の仕組みがあるものもあるので、使い始める前にルールを決めておきましょう。
この年代なら、なぜルールが必要かを一緒に話し合えます。大人が一方的に決めるより、一緒に考えたほうが守られやすくなります。スマホを持たせる家庭も出てくる時期です。
詳しくは、【小学3年生】学校生活・学習・友だち関係まとめ、【小学4年生】小4の壁・心の変化・友だち関係まとめをご覧ください。
高学年(5・6年生)の場合
スマホを持つ子が増え、友だちとのやり取りが中心になっていきます。グループの中で言いにくい空気ができることもあります。
中学進学を機に持たせる家庭も多いでしょう。端末を渡す前に、ルールを話し合っておくのが一つです。年齢が上がるほど、あとから制限するのは難しくなります。
詳しくは、【小学5年生】思春期の入り口・心と体の変化まとめ、【小学6年生】思春期・中学準備・卒業までのまとめをご覧ください。
やらないほうがいいこと
ゲーム・スマホをめぐって、避けたい関わり方
突然取り上げる…隠れて使うようになることがあります。話し合って決めるほうが続きます。
できない約束をする…「今日だけ」が続くと、ルールが意味を持たなくなります。
ほかの家庭と比べる…「〇〇くんの家は」は、方針の違いを責める形になりがちです。
人格を否定する叱り方…「だからあなたはダメなんだ」ではなく、その行動について伝えましょう。
トラブルを叱って終わらせる…叱られると、次から見せてくれなくなります。
ルールを決めずに渡す…あとから制限するほうが、ずっと難しくなります。
先輩ママ(我が家)はどうだった?
参考までに、我が家の話を。あくまで「我が家の場合」で、個人差が大きいことは、忘れないでくださいね。
時間のルールは、何度も作り直しました。最初は「1日30分」と決めましたが、区切りが悪くて毎回もめる。途中から「この試合が終わったら」と内容で区切るようにしたら、切り替えが楽になりました。
取り上げようとして、大げんかになったこともあります。あのときは、こちらも感情的になっていました。話し合って決め直したほうが、結果的に守られたように思います。
安全のことは、早めに伝えておいてよかったと感じています。「知らない人とやり取りしない」「困ったら見せてね」。この2つは、繰り返し言い続けました。
よくある質問
Q. 何時間までなら大丈夫ですか。
一律の正解はありません。時間だけでなく、睡眠、宿題、外遊び、家族との時間が確保できているかで見ていくとよいと思います。生活が回っているかどうかが、一つの目安になります。
Q. 「あと5分」が終わりません。
時間で区切るのが難しい場合は、「この試合が終わったら」と内容で区切るほうがうまくいくことがあります。「あと10分だよ」と予告を入れると、切り替えやすくなる子もいます。あらかじめ、どこで終わるかを本人に決めさせておくのも一つです。
Q. スマホは何年生から持たせるべきですか。
各家庭で方針が違うので、一概には言えません。持たせる場合は、知らない人とやり取りしない、個人情報を送らない、困ったら大人に言うことを一緒に確認しましょう。使う時間や課金のルールも、渡す前に決めておけると安心です。
Q. 取り上げてもいいですか。
突然取り上げると、隠れて使うようになることがあります。ルールが今の生活に合っていない可能性もあるので、責め合いになる前に、一度一緒に見直してみましょう。話し合って決めるほうが、結果的にうまくいくことが多いと感じています。
Q. 課金してしまいました。
まずは何があったのかを聞きましょう。叱って終わらせると、次から言えなくなります。そのうえで、課金の仕組みと家庭のルールをあらためて確認し、設定を見直しておきましょう。困ったら見せてね、と伝え直す機会にもなります。
Q. ネットでのトラブルが心配です。
知らない人とやり取りしない、ネットで知り合った人と会わない、個人情報や写真を送らない。この3つは繰り返し伝えておきましょう。友だちとのやり取りが絡んだトラブルは、家庭だけで抱えず、学校にも共有してください。
今日できること
- 家庭のルールを、一緒に確認してみる
- 時間ではなく、内容で区切ってみる
- 終わる10分前に、予告を入れてみる
- 寝る前の使い方を、見直してみる
- フィルタリングや課金の設定を確かめる
- 「困ったら見せてね」と、あらためて伝える
- 大人自身も、休む時間を確保する
今日のポイント
📱 年齢が小さいうちほど、ルール決めは必要
🕐 時間で難しいときは、内容で区切ってみる
🤝 一方的に決めるより、一緒に決めるほうが守られやすい
🔒 知らない人・個人情報・困ったら相談。この3つは繰り返し伝える
🌱 取り上げるより、話し合って決め直すほうが続く
まとめ
- 年齢が小さいうちほどルール決めが必要。あとからの制限は難しい
- 時間・順番・使わない時間帯・場所・課金を決めておく
- 時間で区切りにくいときは、内容で区切る方法もある
- 知らない人とやり取りしない、個人情報を送らないは繰り返し伝える
- 夜の使用は睡眠に影響する。寝室に持ち込まない工夫を
- 困ったときに見せられる関係が、いちばんの安全策
この悩みに、完全な正解はありません。家庭ごとに、合う形が違います。うまくいかない日があっても大丈夫。責め合いになる前に、一緒に見直していきましょう。
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・小学生の子育ての悩み一覧(ほかの悩みもまとめています)
・【小学4年生】小4の壁・心の変化・友だち関係まとめ(中学年のお子さんへ)
・【小学6年生】思春期・中学準備・卒業までのまとめ(中学進学を控えた方へ)
・【小学校高学年】親子の関わり方(5・6年生との過ごし方)
参考・情報源
この記事は、以下の公的機関などの情報を参考に、保育士・幼稚園教諭で三児の母である運営者の経験を交えて作成しています。インターネット利用や子どもの健康に関する最新の情報は、各機関の公式サイトでご確認ください。
- 内閣府・関係省庁(子どものインターネット利用環境・フィルタリングに関する情報)
- 文部科学省(情報モラル教育・いじめ対応に関する情報)
- こども家庭庁(子どもの安全・相談支援に関する情報)
- 厚生労働省(子どもの睡眠に関する情報)
- 通学先の学校・お住まいの自治体からの案内 ほか
🌱 安心メッセージ
この悩みに、完全な正解はありません。
ご家庭の方針が甘いわけでもありません。
うまくいかなかったら、また決め直せば大丈夫。
完璧な親よりも、機嫌よくいる親のほうが、子どもは安心できます。
ひとりで抱えず、家族で分けていってくださいね。
※本記事は一般的な子育て情報であり、専門的な相談に代わるものではありません。ネット上のトラブルやお子さんの心身の状態でご心配があるときは、学校の担任・スクールカウンセラー・自治体の相談窓口・かかりつけの小児科にご相談ください。

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