【生後0ヶ月】赤ちゃんとのふれあい方10選|発達を促す関わり

ふれあいのページ:生後0ヶ月

生後0ヶ月、新生児期。まだ「遊ぶ」という時期ではありませんが、この時期の赤ちゃんにとって、お母さんやお父さんの声、ぬくもり、やさしい触れ合いは、何よりの栄養です。特別なことは、何もいりません。このページでは、生後0ヶ月の赤ちゃんとの、やさしい触れ合い方を10個ご紹介します。それぞれに「なぜいいのか」も添えました。無理のない範囲で、お母さんの体調を最優先に、楽しんでくださいね。発達や生活リズム全般は、【生後0ヶ月】発達・睡眠・生活リズムまとめのページもどうぞ。

保育士で三児の母が選びました

新生児期の触れ合いで、いちばん大切なのは、上手にやることではなく、赤ちゃんに「あなたのことが大好きだよ」と伝えることです。難しいことは考えず、抱っこして、声をかけて、やさしく触れる。それだけで、赤ちゃんの心は育っていきます。産後のお母さんは、体も心も疲れています。無理は禁物です。できるときに、少しだけ。それで十分です。

声で触れ合う

1. 話しかける

「おはよう」「おむつ替えようね」「気持ちいいね」。お世話をしながら、赤ちゃんにたくさん話しかけてあげてください。返事はまだなくても、赤ちゃんは、お母さんの声を聞いて安心します。お腹の中でずっと聞いていた声だからです。何を話せばいいか分からないときは、今していることを、そのまま実況するだけで大丈夫です。
💛 なぜいいの? 声を聞く経験の積み重ねが、やがて言葉を理解する土台づくりにもつながっていくと言われています。

2. やさしく歌ってあげる

子守唄や、好きな歌を、やさしい声で歌ってあげましょう。上手でなくても、まったく問題ありません。お母さんの声で歌ってもらうことが、赤ちゃんにとっては、いちばん心地よいのです。抱っこしながら、ゆらゆら揺れて歌うと、赤ちゃんも落ち着きます。
💛 なぜいいの? リズムのある声は、赤ちゃんの心を落ち着かせます。声の抑揚に触れることも、豊かな感性を育てる一歩になります。

3. 赤ちゃんの声に応える

赤ちゃんが「あー」と声を出したり、泣いたりしたら、「どうしたの」「あーなのね」と、応えてあげてください。まだ会話にはなりませんが、こうしたやり取りの積み重ねが、赤ちゃんに「自分の声は届くんだ」という安心感を育てます。
💛 なぜいいの? 声を出す、応えてもらう、という往復が、コミュニケーションのいちばん最初の土台になります。

肌で触れ合う

4. たっぷり抱っこする

この時期の最高の触れ合いは、なんといっても抱っこです。お母さんの心臓の音、ぬくもり、匂い。すべてが、赤ちゃんを深く安心させます。抱き癖の心配はいりません。抱っこできるときは、たっぷり抱っこしてあげてください。首がすわっていないので、必ず頭を支えてくださいね。
💛 なぜいいの? 抱っこで安心感を積み重ねることは、赤ちゃんの心の発達にもつながると言われています。

5. やさしくなでる(スキンシップ)

おむつ替えや着替えのついでに、赤ちゃんの手足やお腹、背中を、手のひらでやさしくなでてあげましょう。「気持ちいいね」と声をかけながら。肌の触れ合いは、赤ちゃんに安心を与え、親子の絆を育てます。力を入れず、そっとなでるのがコツです。
💛 なぜいいの? 肌への心地よい刺激は、赤ちゃんの安心感を高め、情緒の安定につながります。

6. 手や指を握らせる(把握反射)

赤ちゃんの手のひらに、お母さんの指をそっと当てると、ぎゅっと握り返してくれます(把握反射)。その小さな手の力に、思わず胸がいっぱいになります。「握れたね」と声をかけて、この愛おしい瞬間を、味わってください。
💛 なぜいいの? 握るのは、生まれつき備わった反射ですが、触れ合いながら、赤ちゃんは手の感覚を少しずつ育てていきます。

五感で触れ合う

7. 顔を近づけて見つめ合う

新生児がいちばん見やすいのは、20〜30センチほどの距離。ちょうど、抱っこしたときのお母さんの顔の位置です。赤ちゃんと顔を近づけて、そっと見つめ合ってみてください。まだぼんやりとですが、赤ちゃんは、お母さんの顔をじっと見ようとします。ゆっくり顔を動かすと、目で追おうとすることもあります。
💛 なぜいいの? この20〜30cmという距離は、母子健康手帳でも紹介されている、新生児が見やすい距離の目安です。見つめ合いは、親子の絆を育てます。

8. やさしい音を聞かせる(ガラガラなど)

ガラガラを、赤ちゃんの近くで、そっと鳴らしてみましょう。急に大きな音は立てず、やさしい音を、少し離れたところから。音のするほうを気にしたり、動きを止めて聞き入ったりする様子が、見られるかもしれません。
💛 なぜいいの? 聴覚は、お腹の中にいたときからよく育っています。いろいろな音に触れることが、感覚の発達を促します。

9. 沐浴でのスキンシップ

毎日の沐浴も、大切な触れ合いの時間です。「あったかいね」「きれいになったね」と声をかけながら、やさしく洗ってあげてください。お湯の心地よさと、お母さんの手のぬくもりを感じる、リラックスタイムです。ただし、沐浴はお母さんの負担も大きいので、無理なときは、家族に頼んでくださいね。
💛 なぜいいの? 肌に直接触れる沐浴は、深いスキンシップの時間。声かけと合わせて、安心を届けられます。

10. おくるみで包む

赤ちゃんを、おくるみやバスタオルで、やさしく包んであげましょう。お腹の中にいたときのような、包まれる感覚は、赤ちゃんを安心させ、落ち着かせます。手足がびくっとして起きてしまう子(モロー反射)にも、効果的なことがあります。きつく締めすぎず、股関節が自由に動くように、ゆったり包むのがポイントです。
💛 なぜいいの? 包まれる感覚は、子宮の中を思わせ、赤ちゃんに安心を与えます。寝つきをサポートすることもあります。

保育士おすすめ「まずはこれから」
たくさんある中で、迷ったら、この順番で試してみてください。優劣ではなく、新生児期に、特に取り入れやすいものです。
★★★★★ ① たっぷり抱っこする
★★★★★ ② 話しかける
★★★★★ ③ 顔を近づけて見つめ合う
★★★★☆ ④ やさしく歌ってあげる
★★★★☆ ⑤ おくるみで包む

触れ合いというと「発達のために、何かしてあげなきゃ」と気負ってしまうかもしれません。でも、心理学の視点から見ても、新生児期にいちばん大切なのは、特別な働きかけよりも、赤ちゃんが「安心できる」と感じられること。抱っこされ、声をかけられ、おなかが満たされて眠る。その安心の積み重ねが、赤ちゃんの心の土台を、しっかり育てていきます。上手にやろうとしなくて、大丈夫です。

パパにもおすすめ

新生児期の触れ合いは、お母さんだけのものではありません。お父さんとの触れ合いも、赤ちゃんにとって、とても大切です。抱っこ、沐浴、歌、おむつ替え。どれも、十分な触れ合いになります。最初は、パパの抱っこで泣かれてしまうこともありますが、がっかりしないでください。毎日の積み重ねで、赤ちゃんは、少しずつパパの声やぬくもりに慣れていきます。我が家も、三人目のときには、夫がすっかり頼れる存在になっていました。

赤ちゃんの「もう疲れたよ」のサイン

触れ合いは楽しいものですが、赤ちゃんは、大人よりずっと早く疲れます。次のようなサインが見られたら、「今日はここまでにしようね」と、そっと休ませてあげてください。無理に続ける必要はありません。

  • 目をそらす、視線を合わせなくなる
  • あくびをする
  • ぐずりはじめる
  • 手をパッと広げる、体をそらす

触れ合う時間は、どれくらい?

「何分くらい触れ合えばいいの?」と気になる方もいますが、時間の決まりはありません。5分でも、十分です。赤ちゃんの機嫌や体調を見ながら、無理のない範囲で、楽しんでください。長い時間より、赤ちゃんが心地よいと感じる、短くて穏やかな時間のほうが、ずっと大切です。

今日、1つだけやるなら

もし今日、余裕がなくて、1つしかできないとしたら。抱っこしながら、赤ちゃんに「大好きだよ」と、1回だけ話しかけてみてください。赤ちゃんには、まだ言葉の意味は分かりません。でも、お母さんの、あたたかくて、やさしい声として、ちゃんと届いています。それだけで、今日の触れ合いは、花丸です。

気をつけたいこと(やりすぎ注意)

楽しい触れ合いでも、赤ちゃんの負担にならないよう、次のことに気をつけてください。長時間、刺激を続けること(赤ちゃんは疲れます)。大きすぎる音を聞かせること。そして、絶対にやってはいけないのが、体を激しく揺さぶることです。あやすときのゆらゆらは、あくまでやさしく、ゆっくりと。強い揺れは「乳幼児揺さぶられ症候群」という、命に関わる深刻なダメージにつながります。また、うつ伏せにするときは、必ずそばで見守り、短時間に。首がすわっていないので、触れ合いのときは、いつも頭を支えてください。触れ合いのあと寝かせるときは、必ずあお向けにしましょう。

よくある質問

Q. 毎日たくさん触れ合わないと、発達に影響しますか。
そんなことは、ありません。新生児期は、毎日たくさん触れ合うことより、授乳して、抱っこして、安心して眠れることのほうが、ずっと大切です。できる日に、数分、触れ合うだけで十分です。お母さんが元気で、笑顔でいられることが、赤ちゃんにとって、いちばんの幸せですよ。無理をしないでくださいね。

Q. 話しかけても反応がありません。意味があるのでしょうか。
はい、意味は、ちゃんとあります。まだ、はっきりした反応は返ってこなくても、赤ちゃんは、お母さんの声を聞いて、安心を感じています。反応がなくても、どうか、話しかけ続けてあげてください。その積み重ねが、赤ちゃんの中に、しっかり届いています。

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このブログを書いている人
保育士・幼稚園教諭の資格保有|保育・幼稚園歴10年以上|3児の母

大学で心理学を履修後、教育学部を経て保育士・幼稚園教諭になりました。心理学×教育の考えを元に育児の悩みに向き合っています。保育園と幼稚園の両方で出会ったたくさんの親子と、我が家の毎日から学んだ「今日から試せること」をお届けします。

※本記事は一般的な子育て情報です。触れ合いは、赤ちゃんの体調やお母さんの回復具合に合わせて、無理のない範囲で楽しんでください。ご心配なことがある場合は、産院やかかりつけの小児科、自治体の子育て相談窓口にご相談ください。

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