私を無視して子育てしたがる義母。心が折れそうなときの守り方【保育士が答えます】

Q お子さんの年齢:もうすぐ2ヶ月

生後2ヶ月になる娘がいます。同居している義母が、私を差し置いて娘の世話を仕切ろうとするので困っています。私は母乳の出があまりよくないため、母乳とミルクの混合で育てているのですが、義母は私に一言もなくミルクを与えてしまい、「150mlも飲んだのよ」と得意げに報告してきます。私が授乳しようとすると「本当に出るの」「ママのおっぱいは我慢しようね」といった言葉が返ってきて、心がすり減っていく感じがします。4月には職場復帰の予定で、娘を義母に預けるほかない以上、目をつぶるしかないのかとも思うのですが、それでも「母親は私です」と言ってしまいそうな気持ちが日に日に強くなっています。夫に打ち明けても、何がそんなに嫌なのか伝わらないようです。どうすればよいのでしょうか。

A 保育士で三児の母がお答えします

これは、我慢し続けてはいけないタイプの悩みです。あなたが感じているのは、わがままでも心の狭さでもありません。母親としての役割そのものを取り上げられそうになっているという危機感です。
まず、その気持ちは正しいと知ってください。そのうえで、感情的になって関係を壊さずに状況を変える方法を考えます。

なぜ、こんなに苦しいの?

これは「感謝が足りない」問題ではありません

産後2ヶ月は、ホルモンの影響で心が敏感になり、母子の愛着が育つ最も大切な時期です。その時期に、授乳という母親にしかできない関わりを妨げられ、「出るの?」と否定される。体はおっぱいが張って痛み、心は役割を奪われる。これで平気でいられる人はいません。あなたの苦しさは、母親として正常に機能している証拠です。

義母の行為は、善意の顔をした「境界線の侵害」です。手伝いと乗っ取りは違います。助けてもらう=母親の決定権を手放す、ではありません。あなたには「どう育てるか」を決める権利があり、それは同居でも仕事復帰後でも変わりません。

具体的にどうすればいい?

① 「体の理由」を盾にする(角が立たない伝え方)

感情でぶつかると角が立ちます。そこで「母乳が張って乳腺炎になりかけていて、医師(助産師)から授乳の間隔を守るよう言われている」と、健康上の必要として伝えるのが有効です。
「次の授乳は私がするので、その前のミルクは控えてもらえますか」と、お願いではなく決定事項として。医療の話には義母も反論しにくくなります。

② ミルクの量とタイミングを「表」にして貼る

口頭のお願いは流されがちです。授乳・ミルクの時間と量を記録する表を作り、冷蔵庫やリビングに貼っておきましょう。
「次のミルクは◯時に◯ml」と数字で共有すれば、勝手な追加が減ります。
仕事復帰後の申し送りにもそのまま使えるので、今から習慣化しておくと一石二鳥です。

③ 夫は「敵」ではなく「翻訳が必要な人」として動かす

夫が理解しないのは、冷たいというより「何が問題か見えていない」ことが多いです。
「イライラする」ではなく、具体的な事実と要求で伝えてください。「お義母さんが私に確認せずミルクをあげるので、母乳をあげられず胸が痛い。あなたから『授乳は妻に確認してからで』と一度言ってほしい」と。義母に実子から言ってもらうのが、最も角が立たず効きます。

④ 仕事復帰前に「預け方の条件」を三者で決める

復帰は交渉のチャンスです。感情論ではなく「働くために協力してほしい。ついては授乳・離乳食・生活リズムの方針はこう決めたい」と、母親主導の前提で話し合いの場を持ちましょう。
ここで役割分担を言語化しておくと、「預ける=丸投げ」ではなく「方針は親、実行を手伝ってもらう」形が作れます。

⑤ 逃げ場を確保する。抱え込まない

同居のストレスは、閉じた家の中で膨らみます。地域の子育て支援センター、保健師さんの訪問、ママ友、実家。家の外に「自分が母親として尊重される場所」を持つことが、心を守ります。
保健センターに「同居で育児方針が対立してつらい」と相談するのも、立派な利用法です。

「私が母親です!」と感情で爆発させるのは、今は避けたほうが得策です。気持ちは痛いほど分かりますが、同居かつ復帰後に預ける関係では、一度の決裂が長く尾を引きます。
狙うのは勝ち負けではなく、境界線を引くこと。「健康上の理由」「夫経由」「表で共有」という、感情をぶつけずに一線を守る手段を先に使い切りましょう。
それでも改善しない場合に、初めて夫を交えて正面から話し合えば十分です。

  • あなたの苦しさは正常。これは感謝不足ではなく、母親の役割を守る正当な危機感
  • 手伝いと乗っ取りは別物。預ける感謝と、育児方針の決定権は両立できる
  • 授乳は「健康上の理由」を盾に、お願いでなく決定事項として伝える
  • ミルク量は表で共有。夫には事実と具体的な要求で動いてもらう
  • 復帰前に預け方の条件を三者で決める。家の外に逃げ場を持つ
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このブログを書いている人
保育士資格保有|保育士歴10年以上|3児の母

大学で心理学を履修後、教育学部を経て保育士として働いています。心理学×教育の考えを元に育児の悩みに向き合っています。園で出会ったたくさんの親子と、我が家の毎日から学んだ「今日から試せること」をお届けします。

※本記事は一般的な子育て情報であり、専門的な相談に代わるものではありません。お一人で抱えきれないときは、自治体の子育て相談窓口や保健センターにご相談ください。

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