子どもがすぐに物を欲しがるのに、大切にしなくて悩んでいます。7歳小学1年生の娘がいます。「あれ欲しい」「これ欲しい」とすぐに言うのですが、大人から見ると、テレビのCMで見ただけだったり、お友達が持っているから、という軽い気持ちで欲しがっているように感じます。たまに欲しがったものを買ってあげても、あまり大切にしません。欲しいものを買ってもらえた、という経験自体は大事だと思うのですが、当たり前と思わずに大切にしてほしいのです。たまたま私が物を大事にする子だっただけで、子どもとはこういうものなのでしょうか。買ってあげたい気持ちと、どうせすぐ壊したりなくしたりするのに、という気持ちの間で、子育ての難しさを感じています。
買ってあげたい気持ちと、大切にしてほしい気持ち。その両方があるからこそ悩むんですよね。子どものことをよく見ている証拠だと思います。結論からお伝えすると、7歳の子が物をすぐ欲しがり、あまり大切にしないのは、性格でも育て方の失敗でもなく、この年齢としてごく自然なことです。安心してください。そのうえで、物を大切にする気持ちをどう育てていくかを考えていきます。
なぜ7歳は、欲しがるのに大切にしないの?
まず「すぐ欲しがる」について。7歳頃の子は、目に入ったもの、友だちが持っているものに、その場で強く惹かれます。これは物欲が強いのではなく、まだ「本当に欲しいもの」と「今その瞬間いいなと思っただけのもの」を、自分の中で区別する力が育っていないからです。CMを見て欲しくなる、友だちが持っていると欲しくなる。これは大人でもありますが、子どもはその衝動をコントロールする力がまだ育っている途中なので、より素直に「欲しい」が出てきます。
そして「大切にしない」について。これも同じ根っこから来ています。子どもにとって、物の価値は「値段」や「手に入れるまでの苦労」ではなく、「今、楽しいかどうか」で決まります。大人は「これは高かった」「せっかく買ったのに」と思いますが、子どもにはその感覚がまだありません。だから、飽きたら放り出すし、扱いも雑になります。これは物を粗末にする悪い子なのではなく、物の値打ちを実感する経験を、まだ積んでいないというだけなんです。園でも、7歳前後の子は、大好きだと言っていたおもちゃを翌日には忘れている、ということが日常的にあります。
物を大切にする心は、生まれつきの性格ではなく、経験を通してこれから育てていくものです。あなたが子どもの頃から物持ちがよかったのは、たまたまその気質だっただけで、娘さんが違うのは当たり前のこと。比べて心配する必要はありません。今からできる関わりで、大切にする気持ちはちゃんと育っていきます。
物を大切にする心を、どう育てる?
「すぐ買う」を少し待たせる
欲しいと言われるたびにすぐ買ってあげると、子どもは「欲しい=すぐ手に入る」と学びます。手に入るのが簡単だと、物の値打ちは感じにくくなります。そこで、すぐ買わずに「じゃあ誕生日まで覚えていたら買おうね」「お小遣いを貯めて買ってみようか」と、少し待つ時間を挟んでみてください。待った分だけ、手に入れたときの嬉しさが大きくなり、大切にしやすくなります。園でも、すぐ手に入るものより、順番を待って使えたおもちゃのほうを、子どもは大事に扱います。手に入れるまでの時間そのものが、物の価値を教えてくれるんです。
「自分のお金」で買う経験をさせる
7歳は、お小遣いを始めるのにちょうどいい時期です。少額でいいので、自分のお金を持たせて、欲しいものを自分で買う経験をさせてみてください。自分のお金が減る、という体験を通して、子どもは初めて「物にはお金がかかる」「一度使ったら次は買えない」ことを実感します。親のお金で買ってもらったものは大切にしなくても、自分のお小遣いで買ったものは驚くほど大事にする、というのはよくあることです。値打ちは、言葉で教えるより、自分の財布が軽くなる体験で伝わります。
壊れた・なくした時に、すぐ買い直さない
おもちゃを乱暴に扱って壊してしまった時、すぐ新しいものを買い直すと、「壊してもまた手に入る」と学んでしまいます。心を鬼にして、しばらく買い直さない、という対応も大切です。「大切にしなかったから壊れちゃったね。悲しいね」と、結果を一緒に受け止めて、その物がない不便さをしばらく経験させる。この「失って困った」という実感が、次から大切にしようという気持ちにつながります。叱るのではなく、結果を体験させるのがポイントです。
「なんで大切にしないの」「せっかく買ってあげたのに」と強く叱り続けるのは、あまり効果がありません。子どもには物の値打ちがまだ実感として分からないので、叱られても「なぜ怒られているのか」がピンとこず、叱られた記憶だけが残ってしまいます。また、あなた自身が子どもの頃に物持ちがよかったからといって、娘さんに同じ感覚を求めると、お互いつらくなります。気質は人それぞれで、どちらが良い悪いではありません。比べるのではなく、この子のペースで大切にする心を育てていく、という視点でいくと、気持ちが楽になります。
- 7歳が欲しがるのに大切にしないのは、性格でも育て方の失敗でもなく自然なこと
- 子どもは物の価値を「値段」ではなく「今楽しいか」で判断する。値打ちはこれから学ぶもの
- 「すぐ買う」を少し待たせると、手に入れた嬉しさが増して大切にしやすくなる
- お小遣いで自分で買う経験が、物にはお金がかかることを実感させる
- 壊した時にすぐ買い直さない。「失って困った」体験が、大切にする心を育てる
※本記事は一般的な子育て情報であり、専門的な相談に代わるものではありません。ご心配が続く場合は、自治体の子育て相談窓口にご相談ください。

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