生後3ヶ月。首がすわりはじめ、声を出して笑うようになり、赤ちゃんとの生活が、いっそう楽しくなる時期です。表情もゆたかになり、「あーうー」のおしゃべりも増えて、まるで会話をしているみたい。このページでは、生後3ヶ月の発達の目安、首すわり、睡眠や生活リズム、よくある心配ごとを、保育士・幼稚園教諭で三児の母の視点から、我が家の体験も交えてまとめました。
生後3ヶ月は、こんな時期
- 🍼 首がすわりはじめる子が増える
- 😄 声を出して「キャッキャ」笑うことも
- ✋ 自分の手を見つめ、なめる(ハンドリガード)
- 😴 夜に、少しまとまって寝る子も出てくる
- ❤️ 発達には個人差が大きいので、焦らなくて大丈夫
生後3ヶ月は、赤ちゃんの反応がゆたかになり、育児の楽しさを、より感じられる時期です。一方で、首すわりや、生活リズムのことで、悩みも出てくる頃。ここに書く目安は、あくまで「だいたいの流れ」です。赤ちゃんの育ちには大きな個人差がありますので、そのとおりにいかなくても、まったく心配いりません。焦らず、その子のペースを見守りましょうね。
生後3ヶ月の発達の目安
| 項目 | 生後3ヶ月の目安 |
|---|---|
| 睡眠時間 | 1日14〜15時間ほど。夜に長く寝る子も出てくる |
| 授乳・ミルク量 | 1日6〜7回ほど。間隔が空き、量も安定してくる |
| 首すわり | すわりはじめる子が増える(3〜4ヶ月ごろ) |
| 視覚 | 見える範囲が広がり、色の違いも少しずつ分かる |
| 表情・声 | 声を出して笑う。おしゃべり(クーイング)が活発に |
生後3ヶ月でできること(目安)
「できる・できない」を気にするためではなく、成長の流れを、ゆるやかに眺めるための目安です。
| できること | 目安 |
|---|---|
| あやすと声を出して笑う | ◯ 見られはじめる |
| 首がすわる | △ すわりはじめる子が増える |
| うつ伏せで頭を持ち上げる | ◯ しっかりしてくる |
| 手をなめる・おもちゃに手を伸ばす | △ できる子も |
| 寝返り | ― まだ先(5〜6ヶ月ごろ) |
首すわりについて
生後3ヶ月ごろから、首がすわりはじめる子が増えてきます。首がすわるとは、赤ちゃんを縦に抱いても、頭がぐらぐらせず、自分で支えられる状態のこと。うつ伏せにしたときに、頭をしっかり持ち上げられるかも、目安になります。ただ、首すわりの完成は、3ヶ月の子もいれば、4〜5ヶ月の子もいて、個人差が大きいものです。まだぐらぐらしていても、焦らないでください。抱っこのときは、引き続き、頭を支えてあげましょう。首すわりは、3〜4ヶ月健診でも確認してもらえます。
👩🏫 保育士メモ
「3ヶ月になったのに、まだ首がすわらない」というご相談も、よくあります。でも、首すわりは、本当に個人差が大きい発達のひとつ。園でも、早い子、ゆっくりな子、さまざまでした。4〜5ヶ月ごろまでに、首がしっかりしてくる子が多いですが、その子のペースがあります。うつ伏せ遊び(短時間・見守りながら)で、少しずつ首や背中の力がついていきますよ。心配なときは、健診で相談してみてくださいね。
心と五感の発達
この時期、あやすと、声を出して「キャッキャ」と笑う子が出てきます。感情がゆたかになり、うれしい、楽しいが、はっきり伝わってくるように。視力も発達して、見える範囲が広がり、色の違いも、少しずつ分かるようになってきます。手を伸ばして、おもちゃをつかもうとしたり、自分の手をじっと見て、なめたり(ハンドリガード)する姿も。すべてが、成長のサインです。
声を出して笑う赤ちゃんを見ると、こちらまで、幸せな気持ちになりますよね。この「笑い合う」経験は、心理学的にも、とても大切です。赤ちゃんは、自分の笑いに、お母さんが笑顔でこたえてくれることで、「自分は、まわりに受けとめてもらえる」という、安心感や、人を信頼する気持ちの土台を、育てていきます。特別なことをしなくても、毎日の笑い合いが、赤ちゃんの心を、ゆたかに育てているのです。
生後3ヶ月の睡眠時間
生後3ヶ月になると、昼と夜の区別が、少しずつはっきりしてきます。夜に、まとまって寝る時間が長くなり、5〜6時間、続けて寝てくれる子も出てきます。夜通し寝る子もいますが、まだ2〜3時間ごとに起きる子も、珍しくありません。これも個人差が大きく、まだ夜中に何度も起きる子も、たくさんいます。まとまって寝ない子でも、焦らないでください。朝は光を入れ、日中は活動的に、夜は暗く静かに、という生活を続けると、少しずつ、夜まとめて寝る力が育っていきます。
👩🏫 保育士メモ
我が家は、上の二人が母乳、末っ子がミルクでした。この頃、いちばん違いを感じたのが、睡眠です。ミルクの末っ子は、夜、比較的まとまって寝てくれました。一方、母乳の上二人は、この時期になっても、夜中に何度も起きて、正直、寝不足でへとへとでした。だから、周りの「うちはもう夜通し寝るよ」という声に、焦る気持ちも、よく分かります。でも、寝ないのは、育て方のせいでは、ありません。その子の個性です。今、寝不足のお母さん、本当にお疲れさまです。
生後3ヶ月の母乳・ミルク量
授乳は、1日6〜7回ほど。間隔が空いて、飲む量もまとまってくるので、少し授乳が楽になったと感じる方も。母乳の場合は、欲しがるだけあげて大丈夫。ミルクの場合は、月齢に合った量を目安に。この時期、周りの音や動きが気になって、飲みながらキョロキョロする「遊び飲み」が始まる子もいます。回数よりも、体重が順調に増えていて、機嫌がよければ、心配いりません。なお、離乳食は、まだ始めません。5〜6ヶ月ごろが目安です。
生後3〜4ヶ月健診では何をする?
多くの自治体で、生後3〜4ヶ月ごろに、健診(3〜4ヶ月健診)があります。赤ちゃんの成長と発達を確認する、大切な機会です。おもに、次のようなことをみてもらえます。首すわりの確認、身長・体重の測定、全身の発達のチェック、股関節の開き具合、そして育児の相談や、予防接種のスケジュール確認など。日頃、気になっていること(首すわり、湿疹、授乳のことなど)は、遠慮なく相談してください。プロに直接、聞ける貴重な機会なので、メモして持っていくと、聞き忘れがありません。
成長チェックリスト
- あやすと、声を出して笑うことがある
- うつ伏せで、頭をしっかり持ち上げる
- 縦抱きで、首を支えようとする(首すわりの兆し)
- おもちゃや、動くものを、目で追う
- 自分の手を、じっと見たり、なめたりする
- 「あーうー」と、機嫌よくおしゃべりする
すべて当てはまらなくても、心配いりません。特に首すわりは、始まる時期に、とても幅があります。まだでも、その子のペース。気になることは、3〜4ヶ月健診で相談できますので、メモしておくと安心です。
生後3ヶ月あるある
- 声を出して笑う姿が、可愛くてたまらない
- よだれが増えて、スタイ(よだれかけ)が手放せない
- 指しゃぶり、こぶししゃぶりが本格化
- 遊び飲みが始まって、授乳に時間がかかる
- 夜まとめて寝てくれる日と、そうでない日の差が激しい
- 首すわりが気になって、つい他の子と比べてしまう
先輩ママ(我が家)はどうだった?
参考までに、我が家の三人の、生後3ヶ月ごろの話を。あくまで「我が家の場合」で、個人差が大きいことは、忘れないでくださいね。
まず、首すわりについて。我が家の三人は、母子手帳の記録によると、首すわりは、長男が3ヶ月6日、長女が3ヶ月6日、末っ子が3ヶ月12日ごろでした。三人とも、だいたい3ヶ月の前半ごろ。ですが、これは、あくまで我が家の話。首すわりは、4〜5ヶ月ごろまでに、首がしっかりしてくる子が多く、ゆっくりでも、まったく問題ありません。実際、園でも、いろんなペースの子がいました。
声を出して笑うようになった時期や、社会的微笑の始まりも、三人でバラバラでした。長女は2ヶ月ごろから笑っていましたが、長男と末っ子は3ヶ月ごろから。同じきょうだいでも、こんなに違うんです。だから、「3ヶ月で笑うって書いてあるのに」と、焦らなくて大丈夫。その子には、その子のペースがあります。
発達の記録を見て、「うちの子は、平均より遅い?」と、不安になるお母さんは、とても多いです。でも、月齢の目安は、あくまで平均。心理学でも、発達のペースには大きな個人差があるのが、当たり前とされています。大切なのは、平均に追いつくことではなく、その子が、その子のペースで、少しずつ前に進んでいること。比べる相手は、よその子ではなく、昨日の我が子。それで、じゅうぶんです。
この時期によくある心配ごと
まだ首がすわらない
「3ヶ月になったのに、首がぐらぐらする」と心配になりますが、首すわりの完成は、4〜5ヶ月ごろの子も、たくさんいます。まだの子も、珍しくありません。うつ伏せ遊びで、少しずつ力がついていきます。3〜4ヶ月健診で確認してもらえるので、それまで、あせらず見守ってください。健診まで待てないほど心配なときは、かかりつけ医に相談を。
遊び飲みで、授乳に時間がかかる
周りが気になって、飲みながらキョロキョロしたり、飲むのを中断したり。成長の証でもありますが、授乳がなかなか進まず、困りますよね。静かで、気が散らない場所で授乳する、といった工夫で、集中しやすくなることもあります。体重が増えていれば、心配いりません。
よだれ・湿疹が気になる
よだれが増えて、口のまわりや、あごが、よだれかぶれで赤くなる子がいます。こまめに、やさしく拭いて、清潔と保湿を心がけてください。乳児湿疹も続く時期です。ケアしても、ひどくなったり続いたりするときは、小児科や皮膚科で相談すると、安心です。
保育士がよく聞かれる質問
Q. 首すわりを、練習させたほうがいいですか。
無理な練習は必要ありませんが、遊びの中で、短時間のうつ伏せ遊びをすると、首や背中の力が育ちます。必ず、起きているときに、目を離さず、そばで見守ってください。嫌がったら、無理にさせないこと。縦抱きも、首を支えながらなら、良い刺激になります。
Q. 夜、まとまって寝るようになりますか。
3ヶ月ごろから、夜に長く寝る子が増えますが、個人差が大きく、まだ何度も起きる子もたくさんいます。生活リズム(朝は明るく、夜は暗く)を整えることが、少しずつ、夜まとめて寝る力を育てます。焦らず続けてください。
Q. 生活リズムは、どう整えればいいですか。
朝は決まった時間に、カーテンを開けて起こす。日中は、お散歩や遊びで活動的に。夜は、お風呂のあと、部屋を暗く静かに。この繰り返しが、少しずつリズムをつくります。厳密でなくて大丈夫。ゆるやかに意識するだけで十分です。
生後3ヶ月で気をつけたいこと
寝返り・転落に注意しはじめる
まだ寝返りはしない時期ですが、手足の力が強くなり、動きも活発になります。ソファやベッド、おむつ替え台など、高い場所に寝かせて、目を離さないでください。「まだ動かないから」と思っていても、思わぬ動きで、転落する危険があります。少し早めに、対策を意識しておくと安心です。
誤飲・小さいものに注意
手を伸ばして、ものをつかみ、口に持っていくようになります。赤ちゃんの手の届くところに、小さいものや危険なもの(ボタン電池、硬貨、医薬品、たばこなど)を置かないよう、注意しはじめてください。何でも口に入れるのは、成長の証。だからこそ、環境の安全が大切です。
引き続き、揺さぶらない・あお向け寝
絶対に体を激しく揺さぶらないこと、寝かせるときは必ず平らな寝床にあお向けにすること。これは、この時期も変わらず、大切な注意点です。
知らずにやってしまいがちですが、気をつけたいことです。責めないでくださいね。高い場所(ソファ・ベッド・おむつ替え台)に寝かせて、目を離すこと(転落の危険)。手の届くところに、小さいもの・危ないものを置くこと(誤飲の危険)。首がすわる前に、無理な縦抱きや、おすわりの練習をさせること。あやすつもりでも、体を強く揺らすこと(絶対にNG。命に関わります)。
今日できること
- 赤ちゃんの目を見て、たくさん笑いかける
- おもちゃを、手の届くところで、そっと動かす
- 短い時間、うつ伏せ遊びで、首の力を育てる
- 朝は決まった時間に、カーテンを開ける
- 手の届くところに、危ないものがないか確認する
- 赤ちゃんの笑顔に、たくさん笑い返す
パパにできること
声を出して笑うようになるこの時期は、パパとの遊びも、ぐっと楽しくなります。高い高いは、まだ危険なのでできませんが、やさしく抱っこして話しかけたり、顔を見て笑いかけたり、いないいないばあをしたり。パパの低い声や、少しダイナミックな(でも、やさしい)関わりを、赤ちゃんは喜びます。首がまだ不安定なうちは、頭を支えることを、忘れずに。休日のお風呂を、パパの担当にするのもおすすめです。
今月のイベント
- 3〜4ヶ月健診…首すわりや発達を確認。自治体から案内が届きます
- お食い初め…生後100日ごろ。3ヶ月の後半にあたる家庭も
- 予防接種の2回目・3回目…スケジュールを確認して
今日のポイント(今日からできること)
- 👀 目を見て、たくさん笑いかけ、笑い返す
- 🧸 手の届くところに、にぎりやすいおもちゃを置く
- 🤸 短い時間、うつ伏せ遊びで、首の力を育てる
- 🧹 床や手の届く場所の、危ないものを片づける
- ☕ お母さん自身も、こまめにひと息ついて休む
まとめ
- 首すわりが始まる子が増える。完成は4〜5ヶ月の子も多く、個人差大
- 声を出して笑い、おしゃべりも活発に。やり取りが楽しい時期
- 夜にまとまって寝る子も出てくるが、まだの子も普通
- 転落・誤飲に注意しはじめる。環境の安全を意識して
- 平均と比べず、その子のペースを見守って
次に読む
📖 あなたに、次に読んでほしい記事
・【生後2ヶ月】発達・睡眠・生活リズムまとめ(前の月齢)
・【生後4ヶ月】発達・睡眠・生活リズムまとめ(次の月齢へ)
・【生後3ヶ月】赤ちゃんとのふれあい方(今日からできる触れ合い)
・生後3ヶ月・夏の過ごし方 / 冬の過ごし方
参考・情報源
この記事は、以下の公的機関などの情報を参考に、保育士・幼稚園教諭で三児の母である運営者の経験を交えて作成しています。発達や健康に関する最新の情報は、各機関の公式サイトや、かかりつけ医でご確認ください。
- こども家庭庁 母子健康手帳情報サイト(発育・発達の目安)
https://mchbook.cfa.go.jp/category01/page01_02.php - こども家庭庁「乳幼児突然死症候群(SIDS)について」
https://www.cfa.go.jp/policies/boshihoken/kenkou/sids/guideline/ - 厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド(2019年改訂版)」、お住まいの自治体の母子保健情報 ほか
🌱 今月の安心メッセージ
声を出して笑う、その姿は、
あなたが注いだ愛情への、お返事です。
首すわりも、ねんねも、その子のペースで。
あなたは、よく頑張っています。
※本記事は一般的な子育て情報であり、専門的な相談に代わるものではありません。発達や体調でご心配が続く場合は、3〜4ヶ月健診の機会や、かかりつけの小児科・自治体の子育て相談窓口にご相談ください。

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